毎日の読みきかせには、思っている以上の力があると感じています。
これは英語に限ったことではなく、日本語でも同じです。
「文字を読めるようになると、もう自分で読むもの」
と思いがちですが、
「聞いてくれるうちは、何歳でも読みきかせ」
がいいと私は思っています。
わが家では、小学生の間は読みきかせを続けています。
夜寝る前や夕方、朝出かけるちょっと前など、
ちょっとした隙間時間があると本を読んできかせたりもします。
高学年になる、社会のことやお金のこと、
歳の離れた妹が生まれる前には子どもの発達に関する本なども一緒に読みました。
英語の本については、それぞれ子どもたちの好みに合わせて選び、読みきかせてきました。
読みきかせの中で、子どもたちは
「言葉を聞きながら頭の中で絵を描く」
経験を重ねているのだろうと思います。
これは、のちに自分で文字から情報を得るときとはまた異なる力で、 それに繋がる想像力や言語力の土台となるように思います。
先日、あるアメリカ人の方がYouTubeで話していたエピソードが印象的でした。
小学校3年生のとき、担任の先生が毎日『大草原の小さな家』を少しずつ読み聞かせてくれて
それが今でも一生のお気に入りの本になんだそうです。
「毎日少しずつ、誰かと一緒に物語の世界を共有する」
そこにも、特別な意味があるのだと感じました。
絵本にも、その力があります。
ストーリーに入り込んだとき、セリフやフレーズがそのまま心に残ることがあります。
「どの本の、どこで、この言葉に出会ったか」をはっきりと思い出せるほど鮮明に——。